介護の仕事に携わり、自分の働きにより高齢者の人たちが笑顔になったり、「ありがとう」と言ってくれたりすると当然嬉しいものです。いろいろと大変ではあるけれど、こうした瞬間に遭遇するたびに、「この仕事をしていて良かった」と感じられるはずです。
足腰が弱っている人の支えになることで階段を上がれたり、リハビリを一緒になって頑張って少しずつ歩けるようになったりした時には、自分のことのように感動するものです。その他、身内がおらず寂しい思いをしている高齢者の話し相手になり、相手が満足そうに笑ってくれたときにも、何ともいえない働き甲斐を感じるのではないでしょうか。
働いていると、時にはその人の最期と向き合わなければならないときもあります。とても辛いものですが、その反面、故人との温かい思い出も心に残るでしょう。おじいちゃんおばあちゃんが最後まで笑顔でいられたことに対して、家族の人から感謝されるはずです。そんなときにも、自分がしてきた仕事の尊さや介護という仕事の必要性を実感して、やりがいを感じるはずです。
介護はとにかく体力が必要であり大変な面も多い仕事ですが、その分、人との出会いや絆を強く感じられ、人に優しくなれる仕事でもあります。世話好きな人、おじいちゃんおばあちゃんが好きな人は特に充足感を感じながら楽しく働けるでしょう。
ここまで人間味のある仕事はそうそうあるものではありません。人との繋がりを忘れてしまっている現代人にこそ、長年生きた知恵を持つ高齢者たちと触れ合う機会を持ってほしいと思います。高齢化社会が深刻化している今、社会全体を支える担い手となるためにも介護に自身の力を生かしてみてはいかがですか。